[老人病研究所公開セミナー] 肝臓におけるクッパー細胞とinsulin like growth factor-I (IGF-I) 産生について
<演題> 肝臓におけるクッパー細胞とinsulin like growth factor-I (IGF-I) 産生について
<演者> 疫学部門 石川 真由美 先生
<日時> 2012. 6. 28(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室
<要旨> マクロファージが未成熟なCSF-1 欠損マウス(op/op マウス)を用いて肝臓におけるクッパー細胞とIGF-I 産生について観察した。
正常マウスに比較しop/op マウスは低体重で、血清中のIGF-Iは1ヶ月令にて特に低値であった。op/op マウスにCSF-1 を投与したところ、体重はコントロール群より増加した。肝細胞のIGF-IのmRNA の発現量はクッパー細胞とco-culture することで、増加傾向を示した。マクロファージ由来のRAW 細胞のIGF-I の産生量はCSF-1 添加で増加した。
クッパー細胞が肝臓からのIGF-I の一部を産生し、また肝細胞に働きかけてIGF-I 産生量を増加させている可能性があると考えられた。