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[老人病研究所公開セミナー] 糖尿病モデルマウスの改善に対する水素分子の効果

<演者> 老人病研究所・生化学部門 上村 尚美先生
<日時> 2012. 2. 23(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室
<要旨> 酸化ストレスは、糖尿病を誘発する原因のひとつと考えられている。一方、活性酸素種の中には、一酸化窒素のように生理作用に必要なものもある。従って、抗酸化物質を摂取する場合、有害な活性酸素種のみを除去し、生理作用に必要な活性酸素種を損なわないようにしなければならない。我々は、これまでの研究により、水素分子が有害な活性酸素種のみを選択的に還元することを見つけ、様々なモデル動物において、酸化ストレス障害を軽減することを発見した。本研究では、糖尿病モデルマウスにおいて、水素分子の摂取により血糖値や肥満の改善効果が得られることを見つけたので、その結果について報告する。