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[老人病研究所公開セミナー] 血管の形態を制御する機構の解明

<演題> 血管の形態を制御する機構の解明
<演者> 老人病研究所・病理部門 藤原 正和先生
<日時> 2012.1.26(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室
<要旨>
血管の形成機構はvascular endothelial growth factorの研究により、その概要が明らかになりつつある。その一方で、血管の径の大きさなど、その多様な形態を形成/制御する機構はほとんどみつかっておらず、未だに多くの問題が残っている。そこで、本研究では大動脈と毛細血管などでみられる血管の径の大きさの違いを制御する形成機構を明らかにすることを目的とし、マイクロアレイ解析で得た候補遺伝子の機能解析を行った。今回はカルシニューリンの負の制御因子であるregulator of calcineurin 1が血管の大きさに付随した形態学的特徴「分岐」に関わり、血管の形態を制御していることを見いだしたので報告する。また、アフリカツメガエルを用い、発生に伴って変化する血管の形態を後肢、触覚、尾で経時的に観察したので、そのデータも併せて報告する。