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【公開セミナー】消化管再構築における上皮幹細胞の発生には組織間相互作用が不可欠である

<演題> 消化管再構築における上皮幹細胞の発生には組織間相互作用が不可欠である

<演者> 生物学教室 長谷部孝 先生
<日時> 2011年3月31日(木曜日)15:00~16:00<場所> 武蔵小杉病院C館1F第1・第2 会議室
<要旨> アフリカツメガエル幼生の消化管は、変態期に甲状腺ホルモン(TH)が引き金となって、陸上脊椎動物共通の構造をもつ成体型器官へと作り変えられる。小腸上皮では、大部分の幼生型細胞がアポトーシスにより除去される一方で、一部の幼生型細胞が成体型幹細胞へと脱分化し、幹細胞の増殖と分化によって新たに上皮が形成される。この脱分化がTHの上皮への直接的作用により起こるかを調べるために、恒常活性型のTH受容体(dpTR)を発現するトランスジェニックカエルと野生型カエルの小腸を用いて組織再結合培養実験を行った。その結果、成体型幹細胞の発生には、dpTRを発現する結合組織が不可欠であることが明らかとなったので報告する。