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【公開セミナー】紫外線によるp53非依存的な細胞死誘導機構の解析

<演題> 紫外線によるp53非依存的な細胞死誘導機構の解析

<演者> 免疫部門 中嶋 亘 先生

<日時> 2011.4.28(木曜日) 15:00~16:00

<場所> 武蔵小杉病院C館1F第1・第2 会議室

<要旨> 紫外線(UV)が癌の原因となることは、動物実験、疫学調査などで明らかにされている。DNA吸収スペクトルと紫外線による致死作用ならびに突然変異誘発の作用スペ
クトルは一致し、紫外線の標的はDNAと考えられている。我々は紫外線による細胞死を検討したところ、癌抑制因子p53を介さずに細胞死が実行されること、その経路にはNoxa-Mcl-1-Bakを介するアポトーシス実行因子が重要であることを見いだした。UVによって多くのDNA損傷を負った細胞はアポトーシスによって除去されることで癌化を免れていることから、この経路の解明は癌化及びその抑制のメカニズムを解明する上で重要であり、現在までの解析の結果を報告する。