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【公開セミナー】イノシンの神経保護作用について

<演題> イノシンの神経保護作用について

<演者> スポーツ科学教室 三上俊夫 先生

<日時> 2011年2月24日(木曜日)15:00~16:00

<場所> 武蔵小杉病院C館1F第1・第2 会議室

<要旨> イノシンはプリンヌクレオチドの中間代謝産物であり、一般的には肉類に含まれるうま味成分として知られている物質であるが、神経細胞に対する保護作用を持つことも
報告されている。また、身体運動により脳内のイノシンが増加することから、運動による脳機能への影響(記憶学習能力の向上、うつ様行動の改善など)にイノシンが関係することも予想される。これらの報告を基に、本研究室ではイノシンの持つ神経細胞および脳への影響についてin vitroとin vivoの両面で検討してきた。今回の発表では、初代培養神経細胞における生存率の促進、経口投与による海馬での脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現増加、ストレス由来のうつ様行動の抑制などのイノシンがもたらす神経保護作用について発表する。