【公開セミナー】タンパク質栄養状態の悪化に応答して起こる脂肪蓄積の臓器特異的調節
<演題> タンパク質栄養状態の悪化に応答して起こる脂肪蓄積の臓器特異的調節
<演者> 疫学部門 豊島 由香 先生
<日時> 2010年10月28日(木曜日)15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第 1・第 2 会議室
<要旨>
タンパク質栄養状態が悪化すると、インスリン様成長因子(IGF)の作用が抑制され、成長遅滞や窒素損出が起こることが知られている。我々は、ラットを用いて、タンパク質栄養状態が悪化した際に、IGFと類似した同化ホルモンであるインスリンの細胞内シグナルやその作用がどのように調節されて、それがどのように生体の恒常性の維持に寄与しているのか研究を行っている。今回は、タンパク質栄養状態の悪化によって、インスリンシグナルが臓器特異的に修飾される結果、肝臓での脂肪蓄積量が増加するという機構について報告したい。