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【公開セミナー】癌化に関わる新規hedgehog経路制御因子の探索とその解析

<演題> 癌化に関わる新規hedgehog経路制御因子の探索とその解析
<演者> 免疫部門 阿部 芳憲 先生
<日時> 2010年4月22日(木曜日)15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第 1・第 2 会議室
<要旨>
Hedgehog経路は成体ではわずかに存在する幹細胞の維持以外では機能しないが、胃癌や肺癌をはじめ、多くの癌細胞でhedgehog経路が恒常的に活性化している。従ってHedgehog経路制御機構の破綻は細胞の癌化と深く関わっていると考えられるが、その制御機構には不明な点が多い。そこで我々はhedgehogシグナルネットワーク全体像を解明するために、hedgehogシグナル伝達経路上で鍵となる分子Ptc、Smo、Gli1の複合体を精製し、質量分析装置を用いてそれぞれの複合体構成分子の同定を試みた。その結果、いくつかの新規hedgehog経路制御分子が同定されたので、今回の老研セミナーでは主にhedgehog経
路下流で機能する転写因子Gli1の新規複合体構成分子について現時点で明らかになっている結果について報告したい。