平成30年7月19日
患者様
関係者各位
日本医科大学付属病院
当院医師からの肺結核発症について
この度、当院の医師が、肺結核に罹患していたことが判明しましたので、お知らせいたします。肺結核の診断経緯及びこれまでの対応等の詳細につきましては下記のとおりですが、現在までの調査では、当院職員には、当該医師と濃厚な接触があった職員を含めて、結核発症者は認めておりません。
なお、当該医師は、現在は他院に入院中であり、診療は行っておりません。
患者様とご家族の皆様および関係者の方々には、ご心配とご迷惑をおかけすることとなり、お詫び申し上げます。
今後、関連各機関と協力のうえ、濃厚接触者及びハイリスク接触者の皆様について、二次感染の確認のための検査等を実施いたします。
該当する方には書面にてご連絡しますので、ご協力をお願いいたします。
記
■ 発症職員
当院耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師1名
■ 発症の経過
2013年6月 職員健康診断レントゲンでは異常所見なし。
2014年7月 職員健康診断レントゲンで孤立性陰影指摘。
2015年6月 職員健康診断レントゲンで炎症性変化指摘。慢性気道炎症として対応。
2016年4月 他疾患のために撮影した胸部CT検査にて空洞性病変指摘。
慢性気道炎症として対応。
2018年6月頃 「夜間の咳と痰がひどくなっている」との訴えあり(診察時の聴取)
2018年6月26日 職員健康診断受診。結果通知は2018年7月中旬に通知予定であった。
2018年7月9日 咳・痰の改善なし。当院呼吸器内科にて胸部CT検査を実施した結果、
肺に空洞あり。喀痰検査で抗酸菌塗抹陽性(2+)。
2018年7月10日 結核菌PCR陽性。
2018年7月11日 他院に入院。
■ 監督行政機関等への届出・報告、協議
2018年7月11日 所轄の保健所に届出。
2018年7月12日 東京都の関係部署に報告。
2018年7月18日 その他の関連各機関への報告。
2018年7月18日 関連各機関との合同検討会を開催(情報共有・対応協議)。
■ これまでの調査内容と結果
最濃厚接触職員の健診:問診表による症状の有無、及び胸部レントゲンの検査確認にて,
発症者は認めず。
健診対象となる患者及び職員の抽出。
■ 今後の対応等
1. 接触者(患者・職員)健診を実施する
① 健診対象者の抽出結果
濃厚接触患者とハイリスク接触者:約380名
最濃厚接触職員:75名
② 健診方法
血液検査(結核菌特異的インターフェロン-γ産生能)または胸部X線検査。
※健診の結果、新たに感染者が確認された場合は、対象範囲を拡大する。
2. 患者様への対応
① 対象患者様(濃厚接触患者)への説明
2018年7月中 概略経緯説明と患者説明会日程を速達にて郵送する。
当該診療科より診察時または電話にて本事象の説明と患者説明会への参加を案内する。
説明会の実施(2018年8月中の予定)
対象者健診の実施(2018年9月の予定)
② 一般患者様への本件のお知らせ
2018年7月19日 院内掲示及び当院ホームページにて概要を公表。
URL:https://www.nms.ac.jp/hosp/
専用連絡窓口にて相談の受付。
今後、本事象に関連する情報は、適宜、当院ホームページにてお知らせいたします。
■ 問い合わせ先
日本医科大学付属病院
本事象に係る専用連絡窓口:03-5814-6510
平日9:00~16:00 土曜10:00~14:00
以 上