1985年 3月 日本医科大学卒業1985年 6月 付属病院泌尿器科入局1987年 6月 関東逓信病院(現NTT東日本関 東病院)泌尿器科へ派遣1989年 4月 医員助手採用 付属病院泌尿器科1991年 7月 河北総合病院泌尿器科1992年 7月 付属病院泌尿器科へ復帰1992年 9月 ピッツバーグ大学医学部薬理学 教室リサーチ・アソシエイト1995年 4月 付属病院泌尿器科へ復帰1996年 4月 日本医科大学 講師2000年 4月 日本医科大学 助教授2009年 4月 日本医科大学 教授2014年 4月 日本医科大学付属病院 副院長2015年10月 日本医科大学研究部長2024年 4月 日本医科大学医学部長22医学部長 / 大学院教授近藤 幸尋Yukihiro Kondo安住していた当時の医学界の重鎮が最も嫌ったことでした。最も新しい医学教育を提供することが済生学舎以来の伝統なのです。現在の本学のカリキュラムはアウトカム基盤型カリキュラムと呼ばれるもので、ただ必要な知識を教えて終わりという教育ではなく、「卒業時にどんな姿になっているか」から逆算して教育を組み立てています。そのために学生の自主的学修態度を育む能動的学修を進めています。 能動的学修を支えているのが先端的ICT技術です。すべての講義は収録されていて、いつでもどこでも視聴できます。講義は学習教材のコンテンツにすぎないと考えています。それをどう利用して、どう自分のものにするかは学生自身に任されています。ディスカッションするときは少人数収容の多数の個室に巨大なiPadと黒板を合わせたような電子黒板を活用できます。大学独自のクラウド上に自分の学修成果をアップロードして、ことあるごとに教員にアドバイスをもらえる電子ポートフォリオシステムで自分の学修状況を把握し、計画的に自分を磨くこともできます。 本学は最先端の教育ツールを提供しますが、その白紙の上で自由に実践することができることが最大の特徴です。個人個人の自由な実践で大きく伸びることを期待しています。それが本学から世界へ飛び立つことにも繋がっています。さあ、自由な気風と最新の教育が君を待っています。時代ではありません。権力に対する反骨は命がけです。本学の学是「克己殉公」はその歴史的流れのなかで生まれたものです。医師の倫理観にとどまらず、民衆のために権力と戦うことも辞さないという正義を貫くための決意なのです。 そんな本学がいち早く医科大学として認められたのは、本学で養成された医師のレベルの高さを認めざるを得なかったということを如実に物語っています。 たとえばCTスキャンの検査を受けることになったとします。最新鋭のCT撮影機のある病院と旧式の撮影機しかない病院のどちらを選びますか? 少しでも正しい診断が得られそうな方を選びますよね。医学は常に最新が求められます。では、最も進んだ医学教育を受けた医師と旧式な医学教育を受けた医師のどちらにかかりたいですか? その答えも同じです。 実は本学の「常に最も進んだ医学教育」こそが、旧態依然の教育に【先進的教育】現在に即した先進的医療教育
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